常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2012年11月11日日曜日
『八方美人』が『八方美人』ではない常態行動心理学的根拠
『八方美人』が『八方美人』たるには実は条件がある。
先ず読んで字の如く『八方向』この場合正確には全方位的方向に人がいなければいけないという事。
更にその行為が『八方美人』だと認識されなくてはいけないという事。
この二点が揃って始めて『八方美人』は『八方美人』たりえるのである。
だが此処で実は最大矛盾が発生する。
『八方美人』が本当に『八方美人』なれば何故その人の周りに人が全方位的に存在するのか?
もし『八方美人』を否とするならば全方位的に人がいないのではないか?
全方位的に人が配置されている時点でその人は『八方美人』ではないのではないか?
よしんば敢えて人がいる場所を選んだとしてもその人を好まなければ人は移動しやはり『八方美人』は成立しなくなる。
今ひとつの矛盾。
それは『八方美人』を『八方美人』と認識する人の存在。
何故その人は『八方美人』だとその人の行為を認識したのか?
それはその人自身が『八方美人』ではないからではないか?
もしもそれを『八方美人』だと認識した人自身が『八方美人』であった場合その行為を『八方美人』とは認識できなかった筈である。
人間は生物学的生存欲求により自らよりも優れた能力を持つ者を攻撃しその能力を貶め自らの生存率をあげようとする本能が生まれ持って備わっている。
そう考えると『八方美人』も或いは生物学的生存欲求が成せる自己防衛本能でありそれは人が生物である限り当然の事とせねばならぬのではないかと考える。
翻り考えれば『八方美人』の周りにいる『八方美人』ではない人達は『八方美人』の人よりも増益を得ていない訳だから損益を蒙っている訳で当然『八方美人』を揶揄しそれを遠ざけなければいけない訳である。
そうなると『八方美人』も結構大変だという事になる。
案外『八方美人』も大変なのである。
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