2012年11月5日月曜日

日米法律事情エンターテイメント分析論

先で日本と海外の法解釈事情についての違いについて私見を述べさせて戴いた。 だが実は日本と外国の法解釈事情の違いはこれだけではない。 地理的制度的風土的問題以上の違いは実はマスメディアでの取り上げ方、取分けエンターテイメント性における取り上げ方の違いがとても大きい。 スカパー等を見られている方はご存知だと思うが海外ドラマにはいわゆる法律関係のドラマがとても多い事に気づかれるであろう。 日本でも赤かぶ検事奮戦記や七人の女弁護士、牟田管理官刑事ファイル等判例を扱うドラマは有るが海外の比ではない。 又、日本のそれは視聴率獲得の関係でエンターテイメント性重視でドラマ性が高く見て居て面白さは感じてもそれによって法律を学べる事は少ない。 翻り海外ドラマの法律関係は実際の事件を扱った物や卑近な判例が多く実際に明日被害に遭っても或いは与えてもおかしくないような物を多く取り扱っている。 デスパレードな妻たち等はその好例であろう。 日本では馴染みは薄いかもしれぬがあの手のご近所トラブルは欧米では日常茶飯事である。 ドラマを通して法律を学びそれを実際の生活に活かしている。 又、アメリカンコミック(アメコミ)も法律を扱った物や題材とした物が多くスーパーマンやスパイダーマン等日本でも馴染み深いアメコミも時事問題や裁判ネタを多く扱っている。 実際に文字でみるよりもエンターテイメントで五感で捉える方が明らかに脳に定着しやすい。 ドラマや漫画自体が面白ければ同じ物を何度でもみる。 その都度法律や判例を無意識に脳に擦り込ませる結果となる。 故に日本と比べ法律が身近となり訴訟大国へと発展したと私は解釈をしている。 政府発行の難しい書物や専門用語バリバリの広報映像を見るより余程分かりやすい。 本当に法律を根付かせたいならそういう努力をもっと政府だけでなくマスコミやTV局も考えるべきであろう。

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