常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2012年11月14日水曜日
『その物を欲せんとするなばらそれを欲せんとせぬ事である』
マリッジブルーという言葉がある結婚前鬱と略される事があるが環境が変わる花嫁がその不安を増大させ鬱病のような症状を訴える物。
翻り最近新たなブルーが発見された。
『クリスマスブルー』誤解なきよう申し上げておくが『ブルークリスマス』ではありませんw
正確には『イベントブルー』と呼ぶのであるが特にこの時期は『クリスマスブルー』と呼ばれる事の方が多い。
実は私も嘗てこの病?に罹患した事がある。
クリスマス時期になると何処も彼処もカップルや親子連れで一杯となりシングルである人は取り残され社会から隔絶されたように思われる。
既に二十年以上昔となるがカップルで一杯の歩道に軽トラが突っ込んで十数名が重軽傷を負った事件があった。
浪人中の受験生で彼女も無くカップルを見ていると無性に腹が立って軽トラを借りてきてカップルの輪の中に突っ込んだのだと言う。
既にこの頃から『クリスマスブルー』は存在していたがその頃はさして話題にもならなかった。
クリスマスやバレンタインデーは企業がその販売戦略の為に設けたイベントでありイベント自体にさしたる意味はない。
寧ろそんな企業が自らの売上を伸ばす為だけのイベントにまんまと載せられ売り上げに貢献する事は正直如何なものか?といつも思う。
我々は記念日が12・14である事も手伝いその日にクリスマスイベントも兼ねてお祝いをしている為にイブもクリスマスも大人しく過ごしている。
元々二人とも人ごみやイベント等お祭り騒ぎが苦手な方である。
人ごみに酔う体質なので余り人ごみが多い所は避けて通りたい。
そして昨今そういうカップルが急増しホームクリスマスなる屋内型イベントが増えてそういうイベントグッズも売れているそうな。
この時期飲食店や宝飾店は稼ぎ時なので随分とこの風潮に異議を唱え各社様々な方策を講じておられるらしい。
されどそれもこの不景気風に圧され気味で敗色濃厚とは当事者の弁。
今年はバレンタインデーも例年程には盛り上がらなかったという。
一常態行動心理学者としては喜ばしい傾向であると言わざるを得ない。
人が人たり得るのは互いに支え合い助け合う事にある。
其処にカップルであったり近距離であったりという要素は必要ない。
制度上の夫婦や形だけのカップルであるより遠距離で形式上そうでないとしても心が繋がっている方がより心の距離は近くに感じる物である。
翻れば幾ら息のかかる距離に居ても心が離れていたら地球の裏側に存在しているのと同義である。
まして人は一人で生まれ一人で死んで行く生き物である。
どんなに絆が強くとも同じ日に同じ様に死ねる訳ではない。
後追い自殺をしたとしても同じ場所にはいけぬ。
自殺者の霊は地縛霊となり現世を未来永劫彷徨い成仏は叶わぬ。
本当に結ばれたいと欲するならば来世での逢瀬を願うべきである。
今一度言う、『イベントブルー』に心を奪われてはなりません。
年中イベントに人が皆参加している訳ではありません。
あくまでも企業戦略の一貫であり金儲けの為の手段にすぎません。
決してそのような下世話な物に惑わされないようにしましょう。
何より貴方が貴方らしくある事が一番大事です。
どうか貴方らしさだけは失わないで下さい。
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