常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2012年11月16日金曜日
専門家が専門家たり得るのは専門的知識を有しているからだけではない
『専門家』が『専門家』たりえるのはその専門に特化しているから…だけではない。
『専門家』が『専門家』たりえるのはその『専門』と『非専門』の違いを明確にしその『専門性』をより鮮明にできるからである。
私の『専門』は言わずもがな『心理学』である。
二十年『心理学』一筋で飯を食べてきた。
だが『心理学』だけを只管学んできた訳ではない。
私の文章を良くご覧になると”生物学”や”物理学”という言葉が良く出てくる事がお分かりであろうと思う。
寧ろ”心理学”という言葉より”生物学的”という言葉の方が多い程笑
それは”生物学”と”心理学”の共通点と相違点を明らかにする事により更に”心理学”という分野の色を明らかにせんとする事が目的である。
私は生物学物理学以外にも空間力学や天文学、色彩学や栄養学果ては東洋医学や西洋医学、悪魔学や神学、サブカルチャーに至る迄その守備範囲は果てしなく幅が広い。
これに深さが加われば完璧だが生憎そこまでは時間も頭もついていかないw
されど触りだけでも知識としていれて置けばそれらと心理学との違いを明確にする事くらいは出来る。
以前有る医師免許を持った素人と議論をした事が有った。
氏は医学部時代全ての科を学んだ筈だが今はご自分の専門分野以外何の知識も持ち合わせては居られなかった。
それを当然とし自分は自分の専門分野以外の知識は不要だと豪語した。
私は開いた口が塞がらず思わず絶句した。
外科医は外科的知識だけあれば良いというものではない。
その疾患が外科的物なのかそれとも心因性が原因なのかそれを探る必要は絶対にある。
例えば自傷癖の患者がいたとしよう。
勿論傷つけられた傷を治すのは外科医の仕事である。
だが外科医はその傷を治すだけでは仕事として不十分だと私は考える。
その原因を探りそれを除去し二度と来院させないようさせる事こそ外科医に求められるスキルだと私は考える。
其の為に欧米では心理の専門家と常セットで治療に当たる。
これは何も外科的な物だけでなく内科や消化器全ての科に当てはまる。
逆を言えば心理を学ぶ者にとって大事なのは心理学だけではないという事だとも言える。
外科的内科的凡ゆる分野の知識を広範に求めておく必要がある。
そうでなければ本当にお心を治す事は叶わないと私は考える。
今一度言う。
”専門家”が”専門家”たりえるのは”非専門”との”違い”を明らかにしてこそ”専門家”という冠を戴く事ができるのである。
”専門以外は不要”とする”エセ専門家”は”専門家”とは呼べない。
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