常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2012年3月3日土曜日
ギャグ漫画に見られるシーンに於ける常態行動
良くギャグ漫画等で見られるシーン。
鰻の蒲焼のお店で蒲焼の匂いをかいでその匂いが消えない内に家に帰り白ご飯をかっこみ『エセ鰻丼』気分を味わうという奴。
多くの方があのシーンの殆どが嗅覚による物だと思っている人も多い筈、恐らく匂いをかいでいる本人もそう思っている筈。
されど実は違うんです(笑)一番あのシーンで活躍している器官は実は嗅覚ではなく五感全部な訳ですo(^▽^)
実際蒲焼屋の前で嗅覚以外の器官を封じた場合帰宅してご飯をかきこんでも鰻丼の味はしませんw
『鰻』は匂いだけでなく見た目、食感全てが整って始めて『鰻』と言えるものなのです。
此れこそが常態行動の妙という物です。
その証拠に良く偽食品で『◯◯風味』とか『◯◯風』とかいう食品に違和感を覚えた事は無いだろうか。
『確かに◯◯なかんじはするけれどやはり本物にはねぇ』と思った方も少なくない筈である。
これは常態行動における『常態化』がかなり影響をしている。
つまり五感で得る情報が『常態化』している為視界情報が脳内情報と異なる場合脳がその認識に対し誤動作を行う、それが違和感へと繋がる訳です。
閑話休題
なれば逆に『◯+◯=△』という奴はどうなるのか?
実はこれも『常態化』が大きく関与している。元々の『◯』が脳内情報として入っている為『△』に対する印象がそれにより更に鮮明化される。
それにより誤動作よりも脳は強印象の方をインプットするので違和感を感じつつも驚きの方を優先され違和感が薄れるのだ。
されどこれも千差万別でそう感じる人も居ればそう感じない人も居る。
此れも又『脳科学』と『心理学』の妙で有り面白い所である。
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