常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2012年3月12日月曜日
東日本大震災に見る『消失』のメカニズム
今回の東日本大震災の様に昨日迄有った物や居た人が突然消えたり亡くなられたりするとそれ迄常態化され脳が認識していた風景が変わってしまいそれにより脳が以前の得た情報と五感が新たに得た情報が異なる為に誤動作を起こす。
それが『衝撃』となってフィードバックされるので絶句したり現実を受け入れられなくなるのです。
特に配偶者や家族が突然いなくなるとその脳の誤動作による精神の安定性は完全に失われその防衛本能として茫然自失となるのです。
後のトラウマを産まぬ為に大切な事はなるべく記憶に残る場所から離れ記憶にない場所に移り其処を常態化させる事が大切。
思い出の場所を離れたくないという気持ちは理解すれど思い出の地を離れても思い出迄が遠く離れるに非ず。
されどその思い出に込められた悲しみは遠ざける事が出来ます。
後のトラウマを避ける為にもそれは必要だと考えます。
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