2012年8月16日木曜日

人の命を預かる仕事に就く者は須らく医療従事者である

本日は月一の形成外科&皮膚科受診の為に山口総合医療センターに赴いた。 普段は三時寝の9時起きだがそれだと受付時間に間に合わないので二時半寝の八時半起きで支度し9時過ぎに家を出る。 世はお盆明けで今日から仕事の所もあるようだが私自身もそうであるように医療従事者に休息は無い。 山口総合医療センターも土日以外は盆正月問わず開院している。 一口に仕事なんだからと片付けられたら溜まったもんじゃ無い。 仕事人が良い仕事をしようと思えば休息も十分に取る必要が有る。 その意味においては本当の意味のプロフェッショナル集団だと言える。 来院し先ず何時も最初に我々を出迎えて下さるのは駐車場で車の誘導を担当している警備員の方。 何時も笑顔を絶やさず適確な誘導で駐車場での停滞時間をなるべく解消し来院者に気持ち良く来院して貰いたいという気持ちがとても良く伝わってくる。我々は大抵身障者専用駐車場に通され待ち時間も満車で待たされる以外は無い。 次に中に入ると自動受付機が有り診察券を入れると予約券が発行されそれをもって各科へ移動する。 其処にも機械に不慣れな方を優しく適確に誘導下さる指導員の方が常時数名各機械毎立って居られる。 その予約券を持って各科へ行き受付にその旨伝え後は診療を待つのみ。 海外と日本の医療現場の最大の差が実は此処にある。 国からの負担額が少なく自己負担額が大きい海外では医者より患者の方が立場は上である。 翻り諸外国と比べ国の医療保証が充実している日本においては昔と比べて大分マシになったとはいえ医者の方が患者より社会的優位に立ち待たされる事を当然の事とされている点のみ残念である。 まぁそれをいえばお医者様も休日返上でドクターコールが鳴れば何処へ居ても病院へ駆けつけねば成らない。 アメリカ等は殆ど休みにドクターコールが鳴る事は無く鳴っても出ない医者が多いと聞く。 此処だけはまだ厚労省に奮闘努力をして貰わねば成らぬ所であろうか。 閑話休題 順番が来て中に通される。 病棟の看護婦さんが持ち回りで外来も担当されるので入院患者だった物には先生含め勝手知ったるで心強い。 しかも山口総合医療センターにこの人有りと謳われた村上形成外科部長の診察成ればその安心感は絶対的な物。 今回も異常なしのお墨付きを頂戴し親子して胸を撫で下ろし一ヶ月後の予約を入れて皮膚科外来へ。 私にとっては実は此方の方が心安いw 村上形成外科部長様は余りに偉大過ぎて凡人たる私には其のお姿は神々しく恐縮至極で胃が痛む事この上無し。 されど皮膚科部長の小笹先生は年齢も近くとてもフレンドリーに笑顔で接して下さるので親近感を得やすい。 同じフレンドリーで笑顔でもやはり年齢差と格の違いは歴然で私は小笹先生の方が心を開いて話し易い。 されど小笹先生も皮膚に異常があれば今日も直ぐ組織をその場で採取し顕微鏡を覗き込み異常が無いかを調べて下さり幸甚の極みに存じ上げる。 無事診察を終え処方されたお薬を受け取りに院内処方の場所へ移動。 此処でも案内人の方が居られ直ぐ処方箋を院内薬局へ出して下さる。 その後お薬を頂戴し院を出る。 この一連の流れの中、どの人が欠けてもスムーズに事が運ばない事はこれでお分かりであろう。 駐車場の警備員さんから案内係の方迄今日の私の診察に携わった方々全てが『医療従事者』である。 帰りに病院近くのセブンイレブンで朝昼食を購入させて戴く、彼女達も又、私には医療従事者に見える。 病院に近いと言う事は病院関係者や患者その家族も恐らく多くの方がご利用されるであろう。 事実私が入院中母が何度此処へ通い私に色々食べさせてくれたかしれない。 其の際接客がまずければ当然ストレスとなってお心に残りそれが蓄積されればミスも出る。 或いは其のミスが命取りとなる場合も決して無いとはいえない。 されど此処のセブンも接客は素晴らしく今は月一でしか利用しないが我々をご記憶下さり何時も笑顔で接客下さる。 この接客のお陰で院内スタッフも又、英気を養えるのではないかと少なからず影響はあるだろうと思う。 以上の結果により『医療従事者』とは医者、看護婦だけで無く患者に関わる全ての職種に関わる事が御理解頂けた事と思う。医者や看護師だけが医療従事者だと信じる頭の硬いお馬鹿さんには如何に御自身が無学かをお教え差し上げる。 そういう心得違いの馬鹿者こそ今の日本の医療が諸外国と比べ三十年以上遅らせる悪因で有る事を知るべきである。

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