常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2012年8月3日金曜日
『燃え尽き症候群とオリンピックシンドローム』
オリンピック闌、日本人選手の活躍目覚ましく獲得メダル数も12位と大健闘である。
柔道で体操で金。
日本のお家芸を守る若きサムライ達の奮闘努力に目が胸が熱くなる。
連日連夜眠れぬ夜を過ごし朝眠い目を擦りながら出社、通学する方々も少なくは無いだろう。
特に時差が日本とかなり有る地域での試合は夜遅くや朝方の試合が多く寝不足必至。その為に観戦に備え早め就寝し夜中観戦に備える方々も。
四年に一度のスポーツの祭典故に弾け飛ぶ方々も多い事でしょう。
されどこのオリンピックが終わるといよいよ季節も夏の終わりへと近づき季節性疲労に悩む方々も出てきます。
更にオリンピックイヤーの年は『オリンピックシンドローム』に罹る人も多くこの時期結構心理職は大変である。
先に述べた『燃え尽き症候群』に似た症状これが『オリンピックシンドローム』の正体である。
日本人選手と心一つに競技に打ち込んでいる間はアドレナリンやドーパミンが多く出て幸福物質と呼ばれるオキシトシンも多く体内分泌される為に勝っても負けても感動を味わう事が出来る。
だがこのアドレナリンやドーパミン、オキシトシンという奴は実はスポーツ選手の『ランナーズハイ』と呼ばれる『脳内麻薬』と同じ常習性が有りそれがないと『無気力』になるという弊害が有る。
更に普段起きない時間に起きて寝ない時間に寝るという普段とは違う『常態行動』を取りそれが『常態化』してしまうと同時にオリンピックが終わり元の生活時間に戻るので又、『新たな(と言うか元の)常態化』に戻る迄の期間は『常態化』するまでかなり脳の誤作動に苦しむ事になる。
これを避ける為には普段の生活時間で見れない競技は録画しておくか見ない、周りの話題に無理についていこうとしない事。自分だけオリンピックの話題についていけないと疎外感を覚えるという風に考えない事である。
オリンピックは四年に一度の祭典、つまりお祭りのような物。
だがそれよりももっと大事な事は普段の日常生活を支障なく送る事。
オリンピックを見なくても死ぬ事はないがオリンピックを無理して見る事を続けて体調を崩したりお心の平穏を無くしては意味が無い。
必ずオリンピックが終わる時期我々はその余韻に浸る間もなく忙しくなる(笑)それを避ける為にも『非日常的常態化』に注意が必要である。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿