常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2012年4月21日土曜日
人に教える事で新たな学びを得るという事
過日我が地元に勤務する契約社員のN氏より相談を受けた。
氏は彼と最初に会った日彼の性格分析を瞬時に私がやってのけた為ノックダウン(笑)
以降私を師事している。
その彼が真剣な面持ちでこう話しかけてきた。
『先生、自分が此処へ配属されて三ヶ月が経ちまして今度新しい後輩が入ってくるんです。だけど未だ入って三ヶ月で僕もまだ色々覚える事が多くてちゃんと後輩を指導できるか心配なんです』と。
この話を聞いて私は本当に彼は駅を愛し後輩を愛する素敵な駅員だと思った。
彼の下に就く後輩はとても幸いである。
自分の事だけでも精一杯なのに後輩の面倒もちゃんと先輩として見なければならない。
先輩としての責任と駅員としての責任をちゃんと果たそうとしている。
中々二足の草鞋を履く事は簡単な事じゃない。
されど彼はそれを何とかしてやり遂げたいと思っていた。
そこで私は彼にこうアドバイスを差し上げた。
『駅に入って三ヶ月という事がより幸いしていると思う。
未だ三ヶ月なのだから先輩駅員に解ら無い事を聞いても嫌な顔をせずにちゃんと答えてくれる。
翻り後輩には自分もまだ新人の域を脱しないが共に頑張って行こうとフレンドリーに接する事が出来る。
君が解ら無い事は俺に聞けばいい。
俺が分かる範囲なら俺がそれを君に答え君が後輩に応えてあげれば良い。
その際俺の名は伏せて置く事。私の功績ではなく君自身の功績なのだから』と。
彼は膝をポン!と打ち成る程と得心行った様子で有った。
そして『でも先生それでは先生に申し訳ない気もするのですが』と飽くまで真面目なN氏であるw
私はこう応えた。
『君が後輩から慕われ頼りにされ上からの信頼も厚くなればそれで俺は十分だ。それは俺自身のアドバイスが活きた結果だからね。君が本当に俺の事を思ってくれるなら俺が君にしたアドバイスを無駄にせず活かして欲しい。それが俺の望みだ』と。
以降彼は奮闘努力し今も駅員として頑張っている。
中間的立場というのは私も過去経験がある。
上からは押さえられ下からは突き上げられ大変難儀なポジションである。
されど中間的立場だからこそ聞ける事言える事理解が可能な事もある。
少し発想を変えるだけで中間的立場という物も結構美味しいのだw
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