常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2012年4月19日木曜日
『実現可能の心理学〜或いは詭弁の心理学〜』
随分昔の話になるがセクハラでお心を病まれた同胞のその原因を作りし者に制裁を加えんが為或る作戦を立てた。
彼は社長の息子で重役、社内で彼を怒れる人間は社長以外になし。
だが社長は息子を溺愛しその言を100%信用し何時も事なきを得ていた。
故に私は一計を案じた。
社長の息子とは言え中小企業の息子、取引先を敵に回しては生きてはいけぬ。
其処でよく社長が行くと言われるバーで彼を待ち構え偶然会ったフリをして社長が酔っ払った頃合を見計らい接近、社長に酒を奢りコネクションを持つ。
酒の席で仕事の話はご法度なれどと仕事の愚痴を話す。
その際彼の大口取引先社長を"良く存じ上げて居る"さりげなくアピール。
まぁ相手はその他大勢の一人ですからご記憶にはないでしょうがと謙遜めいた事も示しておく(これで万が一相手の社長に私の事を尋ねられて知らないと言われても筋が通る。)
今迄此方が下手に出て社長を持ち上げていた分だけ社長は肝を潰す。
そりゃあ今迄下位に位置して人間が自分より社会的立場が上で尚且つ大口取引先と懇意にしていると解れば心穏やかではいられない。
されど私は"良く存じ上げている"と言っただけで"懇意にしている"とは言っていない。だがこれが言葉のロジックで"良く存じ上げている"="親しい"と大抵の方は判断する。
しかも社内の人間しか知らない情報を知っていれば尚の事。
されどそういう情報は社食で昼間飯を食っていれば黙っていても噂話は入ってくる。
加えて女子社員は大抵馬鹿息子の敵だからお茶を奢るか甘味を奢るかすれば余計に色々と此方が聞きもしない事をペラペラと喋ってくれる。
そういう社内の極秘情報も酒の席でさりげなく出せば馬鹿息子の親たる社長は冷や汗タラタラで酔いは一気に覚める。
そこで一気に畳み掛け過日の我が同胞の事を出す。
彼女も大口取引先の社長を"良く存じ上げている"とw
勿論彼女には色々と私が得た情報を事前に与えて置く。
万が一何かを聞かれても動揺せず答えられる様にしておく為。
そして最後にバカ息子のオイタの話を出しもしも相手の社長の耳に入れば潔癖性の社長の事直ぐに契約は切られるであろうと。
こうなればもう幾ら溺愛の息子と言えど黙っては居られない。
即座に息子を引き連れ我が同胞に詫びを入れさせに行く。
其処からは立場逆転、彼女の勝利である。
当然過去のオイタが影響し彼女には逆らえない。
此処でやっと彼女の積年の恨みを晴らせるのだ。
勿論その後大口取引先の社長行きつけのお店で"馬鹿息子の親たる社長をよく存じている"と近づき酒を酌み交わし印象付ける事も忘れないw
これで首尾は万全同胞の溜飲も下がるという物。
最初は"詭弁"でもそれを"実現可能"にすればそれは"詭弁"では無くなる。
こういう逆説的手法もセラピストには必要なスキルなのだw
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