2012年4月5日木曜日

”長”と言う名の肩書きを持つ者

世の中にはありとあらゆる職業が有りその中には”長”という名の肩書きを持つ方々が要る。
”署長””社長””院長””看護師長”等である。

昨日一昨日とその”長”と言う名を持つ二名の方と交流が有った。

一人は山口県立総合医療センターの院長、今一人は同病院七階南病棟の看護師長。

院長に院長回診でお会いしたのは計三回。

それこそ『白い巨塔』の財前教授の回診宜しく重鎮方々勢揃いで毎回胃の痛む思い^^;。
我が担当のリハビリの先生も院長回診の時の圧倒感は相当な物だと申されてました^^;。

されど皆様笑顔で特に院長先生はそのまま俳優でもやれそうな程のナイスミドルなれどとても気さくにお声掛けを戴き傷の具合を聞かれたり今の状況を具に見られ今まで受けてきた院長回診の中でも類を見ない丁寧さで診て下さいます。

4/3も『もうすっかり顔なじみになったね。傷の具合はどう?』と気さくにお声掛けを戴きました。
月一回有るか無いかの院長回診の筈ですが何故か入院中は三回も院長回診が有りまして^^;。

全科を回られる為お会いする頻度は低い筈なのですが^^;。

所謂”院長然”とした偉ぶる感じが無く本当にお人柄が偲ばれる院長と言う名を戴くに相応しい人格者の持ち主であられます。

後ろに控えし重鎮方々も皆さん満面の笑みを称えられ恐縮至極^^;。

されどやはり院長としての威厳は他の病院の似非院長とは比べるべくも無い程の存在感^^;。
院長の後ろに控えし重鎮方々も笑顔の中に緊張を見て取れます(患者側は言うに及ばず^^;)。

形成外科診療部長先生が冗談交じりに”自分の事を売り込んでおいてくれ”と頼まれましたがとてもそんな事を言える余裕など無く^^;。”はい!”と質問に受け答えするのが精一杯でして^^;。

院長回診は毎回緊張の連続ですが私は院長回診で院長先生にお会いするのも入院中の楽しみの一つでした。これほどまでに患者に親身になって下さる院長先生は嘗てお会いした事が無く。

本当に有難さで胸が一杯に成る方です。

閑話休題

もう一人の”長”と名の付く七階南病棟の看護師長も他に類を見ない看護師長でした。
私が入院した際、誰よりも早く一番にご挨拶に来られその穏やかな中に威厳溢れる威風堂々としたお姿に神々しさを覚えた事を今でもはっきりと覚えています。

看護師長には忘れえぬ思い出が有ります。

二回目の片足切断面の縫合手術の後、漿液の出が激しくそれを早く治す為熱床ベットという所謂ウォーターベットに1週間寝かされて居りました。

この熱床ベットは波打つベットで熱でシーツ下のビーズを回転させ体が常浮いている状態なので傷への圧迫が無くそれ故通常より早く傷が治る利点が有ります。少しでも早く仕事復帰させたいという形成外科診療部長先生の有難い御配慮。

されどこのベット、兎に角音が煩く更に常25℃以上で熱くそして食事の際40度以上の角度を取れない為飲み込み辛くストレスが溜まる事この上なしでした^^;。

1週間寝れない日々を過ごし主治医より解除の沙汰が下った時の事。

本来ならその日の夕方迄元のベットには戻れない筈でしたが回診時の私の子供のような喜びようを看護師長が御覧になられており午前中には元に戻して挙げたいと急遽バタバタと看護師及び看護師長御自身も動かれ昼御飯前には元のベットに戻して下さいました。

あの時のお計らいの感動は今でもはっきりと脳裏に焼き付いております。

兎に角この看護師長は常動かれておいでの方で各病室を回られては患者の事を具にみられており私の時も毎朝必ずご挨拶戴き床ずれ防止の為の体位変換機能付きベットの自動体位交換機能を必ず朝OFFにし平らな状態にしてお食事を戴かせて貰えてました。

自動体位変換は床ずれ防止用対策で左右40度角度で二時間置きに左右のマットが競り上がり最後は両方が上がるのでサンドイッチ状態になる優れ物^^;されど使用感は不便この上なく^^;。

これも退院一週間前には主治医方々のお計らいでOFFとなりそれからは快適この上ない生活を送らせて戴きました。

一部の患者の蛮行で周囲の患者に迷惑が及んだ際も看護師長初め病棟看護師には何の落ち度も無いのに態々各病室へお詫びに来られた程患者側に常立てる立派な人格者であられました。

私が一時リハビリで病室外へ車椅子の訓練の為出た時も片足が無い為その分前輪が浮くのでその対策として足元に重石を置く措置をリハビリの先生が言われた時も丁度看護師長に御同行戴いておりすぐ様重石を準備下さり同階探索をスムースに行えたのも看護師長のお計らいの賜物。

4/4退院の際も母が車へ病室に有った私物を運び出す際態々カートを御持参戴きスムースに移動が叶い、病室を去る時には手漉きの看護師方々を御集めに成られお別れのご挨拶をさせて頂き且つ1階ロビー迄看護師長直々にお見送りを頂戴しました。

最後に深々と頭を下げられ”お大事になさって下さい”と言われた際懸命に涙を堪える事で精一杯でまともにお顔を見る事ができなかった事だけが悔いを残します。

以上二名の”長と名の付く肩書きを持つに相応しい方々”を御紹介させて頂きました。
勿論”長と名の付く肩書きを持たない方々”も山口県立総合医療センターの方は素敵な人格者揃い。

やはり”長と名の付く肩書きを持つ人々”が人格者であられると医者、看護師、機能回復訓練師方々全員が人格者であられるのだなと改めて痛感。

私自身一医療従事者としてとても勉強に成り今後の活動の糧とさせて頂きたいと思いました。

0 件のコメント:

コメントを投稿