常態行動心理学者の瀬木と申します。 ”常態行動”とは人間が普段、無意識的に行っている行動の事。 例えば朝起きて歯を磨き朝食を食べ、仕事をして、昼食を食べ、仕事再開し、帰宅、夕飯食べて、歯を磨いて寝るという一連の行動形態の事を指しています。 その”日常生活の無意識行動”の中に実は様々な問題が内包されている事に多くの方は気付いておられない。その諸問題を解決する為、何かと難しいと思われている心理学と言う分野を解り易く生活に根ざしたテーマを元に説明させていただきたいと思っています。
2013年12月11日水曜日
『怒りの裏側にある物の心理学〜或いは恐れの心理学〜』
『怒り』の裏側にある物。 それは『恐れ』である。 それは何故か? 人間は叶わぬ相手に怒りは持たない。 『叶わぬ』は『勝てぬ』ではない。 例えば年端の行かぬ者に揶揄されても『怒り』は感じない。 それは『力の差』を生物学的に知覚し生命危機を覚えないからである。 されど生物学的にある程度の年齢に達し自らの生命危機を脅かす存在には人は『恐れ』を感じる。 それを隠す為に人は『怒り』を露わにする。 例えば部下の失態。 例えば店員さんのミス。 それを許せる人間にはそれを許すだけの物が心にある。 されど凡ゆる意味で余裕がない物にとってそれらは生命危機を感じる脅威となる。 ミスをされるのは自分を下に見ているからだと思い馬鹿にされたと勘違いをする。 自分の意に沿わない行動を取る人間に対して激しい怒りを持つ者も又、同じ範疇にいる者で有る。 これがDVや幼児虐待、凡ゆるハラスメントの元である。 逆を言えばそれが解ればそれらをする人間に対して怖さや恐れを抱く必要はなくなる。 相手は怖がる自分の態度に生物学的マゾヒズムを覚えそれが快感に変わりその快感を得んが為に更にその度合いを増して行く。 相手が怖がらず微動だにせねばそれをする方がされる側に畏怖の念を持ち自ら遠ざかる。 我々はDVや幼児虐待、凡ゆるハラスメント被害者にそのように相手の弱さを説いてそれらからの脱却を成功させている。
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